景色や時間がゆったり流れる鵜飼屋地区にあるアンドンは、
長良川、金華山、岐阜城、鵜飼という優美な風景が日常にあり、
運営サイドの取り組みに関われたり、
テナントさんのお仕事や制作現場を見れる環境があります。
私が知るだけでは勿体ない、それを見て思ったこと感じたことをシェアしたい気持ちで、このブログを書いています。
【【今回のあんどん日記、個人の事情に偏った内容になっております。
しかし、とっても伝えたいことがあるので、もしよければ、お付き合いください..!】 】
私の10年来の友人の結婚祝いで、記念品をプレゼントすることになりました。
その友人はインテリアコーディネートの仕事をしているのですが、挙式場所は長野県軽井沢の内村鑑三記念堂(通称:石の教会)。
挙式で訪れることは中々ない機会かと思います。
本題の、何をプレゼントしようか、というところですが、
既製のもので考えていたら、友人のイメージっぽいものは渡せるけど、ありふれたものは渡したくない...と着地点を悩んでいました。
情報や方法が見つけやすい昨今は、セミオーダーで一点ものを作ることも、ネットで頼むこともできるのですが、すぐそばに頼れる方達がいることに気付き、相談してみました。
&n北棟一階、THE NOMAD LIFEオーナーの矢田さんには、
コンセプト作りや、予算、制作、完成までのスケジュールなど、トータルで相談に乗ってもらいました。
ある程度のイメージを伝えるのに、ネットで情報を集めてはいたのですが、フワッとしたまま、プランニング開始。
友人とのストーリーを込めたら、という提案をもらい、
共通項である「大学時代」にリンクすることに決まりました。
言葉では表現しづらいことをくみ取って提案するというスキルは、知識だけでなく経験で培えることなんだと思います。
試作を見て、
末永くインテリアとしても飾ってもらえると嬉しいから、
主張控えめのサイズにしよう、と、これを見て、だいぶイメージ固まりました。
&n北棟二階の工事で出入りしていたユキヒト工務店さんにも、
アイアンでオーダーするなら、の予算や制作期間などを相談していました。
試作を見てイメージが固まったので、オーダー。
次に悩んだのはメッセージ内容。
フォントで印象はガラッと変わります。
メッセージをどう配置するかで、余白から生まれるイメージも変わります。
女性らしく、エレガントな雰囲気もある友人のイメージで選び、データにしてもらいました。
柳ケ瀬で8月にリニューアルオープンしたPENGUINBOOTS+さん(ロイヤル劇場二階 )へ、シルクスクリーン印刷をしに行きました。
透明なアクリル板に文字を印刷させるには、
特殊な加工をしてある素材にデータを印刷し、
しわや詰まりが無いように、スタッフの方にサポートしてもらいつつ、
枠にはめ込みます。
インクを置き、それを自分の手の力加減で印刷するという、一発勝負の印刷方法です。
これは、緊張しました...!
と同時に、機械の印刷とは違う味わい深さに、表現の幅広さを感じました。
事前に送ったフォントだと細すぎてインクがちゃんと落ちるかなど、シュミレーションにもお付き合いいただいて、ありがたかったです。
乾かすのに丸一日かけて、二日後に受け取りました。
ここまでくるともう折り返し地点。
アクリル板を型にセットし、大学時代を過ごしたゆかりの場所から拾った石を敷き詰め、シリコンで接着します。
大きすぎる石は砕いて配置しますが、割ったらいい感じの断面が出てきたりするのが面白かったです。
そして、完成。
何か挟んだりして気分を変えられるように、余白を作りました。
ドライフラワーはプハラさんから。
お花ももちろんかわいいけど、土台がしっかり作りこんであるから、
何を入れても馴染む仕上がりになりました。
相談~完成まで、約3週間ほど。
めっちゃ悩みました...けど、悩んだ分、想いが募り、達成感もひとしお、身に沁みます。
自分の中では作品レベルの達成感でした。
そう感じられたのは、それぞれのプロが居るからで、そんなプロが身近に集まっているのはアンドンの特色だと思います。
きっと、生きている中でそんなにない事だけど、大切にしたい事って、時々にあります。
例えば、結婚とか、家づくりとか、大切な人への贈り物とか、事業を始める時とか。
そんな時に、頼れる人たちがここに居るってことを知っているだけで、心強いと思うのです。
買うのはある意味、一番簡単なのかもしれません。
オリジナリティや、自分たちの想いを込めたいとき、
みんなの「大切な事」に寄り添ってくれる人たちが、アンドンにはいますよ...!
(by S)